2020年度理事長所信

国分寺青年会議所2020年度 理事長所信

第49代理事長 小坂 和司

【はじめに】

国分寺青年会議所は1972年5月28日に37名の若者によって創立し、本年をもって49年目を迎えることとなります。創立以来、明るい豊かな社会の実現に向け積極的変化の創造を起こしてまいりました。偉大な先輩方が築き上げられたその思いは今も変わることなくしっかりと受け継がれ、われわれの胸を熱く燃やし足元を灯し続けてくれております。その先輩方のこれまでのご尽力、また地域関係諸団体の皆様のご協力、そしてこれから先もこの運動を続けていけることに深い感謝の念を抱き49年目をスタートさせていただきます。

小坂理事長

【未踏】

2016年、国分寺青年会議所では「自立と共助が調和した多様性を活かした多文化共生社会」というビジョンのもと、多様性への意識変革に向けた事業を4年間続けてまいりました。近年、訪日外国人が増加を続ける中、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催後も引き続き見込まれているインバウンド需要、また出入国管理法の改正により今後増加が見込まれる外国人労働者たちを、労働者としてだけでなく同じコミュニティ内での生活者としてどう受け入れ、どう共存していくか、多様性社会へ繋げていけるよう取り組んでまいります。また、変化を続けるこの環境下での目の前の問題は、理想のあるべき姿と現状の姿とのギャップであり、それをいかにして埋めていくか。未来がどうなるかを予測するだけではなく、未来をどうしていきたいかを構想する力が何より重要であると考えます。未だ踏んだことのない時代の到来に向け、未来から逆算する思考を持ち、目の前の景色を別の角度から恒常的に見ることができたら、見えないものが可視化できたら、しっかりとこれからの社会を構想できるのではないでしょうか。他者は自身の新たな気付きの契機となり、多様な視点は新たな可能性を見出すことができるはずです。

【導手】

変動性、不確実性、複雑性、曖昧性を帯びるこの時代、環境は常に変化を続けており、ある時点で最適化されても次の瞬間には時代遅れになっていることも珍しくありません。まさに激しい変化の只中にある社会の構造やテクノロジーを踏まえれば、われわれの思考・行動様式はアップデートされなければなりません。自己の成長の肥やしとなるのは体験の場と身を置く環境であり、変化を続けるその環境に対して常に適切なポジションを取れるようにすることで、自己の成長は加速することでしょう。自身と同じような教育を受け、同じような考えを持つ人たちばかりと付き合い、お互いの意見や行動に対して同調しているという行動様式、いわゆる「人と同じ」というのは失敗をしない一つの方法かもしれません。しかし、人生100年時代と言われる現代においては、その長い生涯を見据えた一人ひとりの自助努力がより重要な時代となります。これからの時代においては、同調するだけではなく、各々がもっと目を凝らし、耳を澄まして周りで何が起きているのかを見極めることも必要であると考えます。過去の経験や知識から学び得ることも大切ですが、それだけではなく、今の時代と照らし合わせ、多角的な視点を持つことは誰も気付いていない新たな問題の発見に繋がります。また、何事においてもリーダーの存在は必要不可欠でしょう。しかしそのリーダーは必ずしも何かの組織のトップである必要はなく、何ものでもない一人ひとりの呼びかけでもそこに目的や理由がしっかりと込められていれば、周囲の共感を得ることができ、それは大きなうねりを起こし、世界を席巻することもできるはずです。それは自然とリーダシップを発揮しているということなのではないでしょうか。そのように周りを導ける人がまちに溢れることを願います。過去に蓄積した経験に依存するのではなく、それを基に新たな

環境に対して柔軟に学び続ける人が価値を生み出します。

【協創】

われわれの行う運動がどんなに素晴らしい価値あるものであっても、伝えることをしなければ無いも同然です。運動そのものの発信も然る事ながら、地域で行われる様々な催しなど、見たこと・聞いたこと・感じたことなどの一次情報を年間を通して継続的に発信していくことで、国分寺青年会議所や、そこで躍動するメンバーの姿をより多くの地域の方々に知ってもらうことができるでしょう。そして、われわれ青年会議所の運動は明るい豊かな社会が実現されるまで終わることはありません。しかし、その実現がなされる前に原動力となるメンバーがいなくなってしまったらどうでしょう。先輩方が築いてこられたこの豊饒な土壌をしっかりと受け継ぎ、持続可能な運動展開をしていくためにも、より多くの同志を受け入れていく必要があります。志を同じうする者がしっかりと連鎖し、協働しながら新たな価値を創り出し、国分寺青年会議所がさらに魅力的になることで、会の運動自体がますます推進力を増していくことでしょう。また魅力的な会の存在が知れ渡ることは参画者を集うことにも繋がるはずです。何事も一人で行うのは困難ですが、それを支

える多くの同志がいることで可能なものへと変えられます。

【軌跡】

50周年を翌年に控える本年度、入会3年以内のメンバーが約半数を占める状況となっております。会のあらゆる活動はその理念と密接に結びついており、メンバーの行動や対応は会のイメージに大きく影響します。外向けのブランディングとは別に、会に対するより深い理解、会に対する意識向上、個々のモチベーション向上を目的としたインナーブランディングが必要と考えます。そして全メンバーがベクトルを合わせ、先輩方の築いてこられた48年の軌跡を辿り、しっかりと50周年へ繋いでまいります。過去を語り問いながら、未来を創りましょう。

【扇眼】

われわれ青年会議所にとって会議は素晴らしい価値の一つであり、この会議から全てが始まり様々な事業が展開されていくわけであります。その一つひとつの活動は時代に合わせた会務のうえに成り立っております。組織の規律を重視しながらタテヨコの連携も常に見直し、組織の団結力を生み出しながら会の扇の要として安定して機能することは、それぞれの事業成功へ繋がることでしょう。また、徹底してパターン化できるもの、時流に合わせ積極的な変化をすべきものを見極め、対内・対外との連絡調整を図りながら、年間を通した様々な学びの場への参加推進もしっかりと行い、メンバー

が円滑に柔軟に活動できるようにしてまいります。

【結びに】

私は本年で国分寺青年会議所に入会し7年目を迎えます。まだまだ経験が乏しいにもかかわらず、皆様からいただいた様々な機会に一つずつ向き合い、この度ご縁あってこの会を代表する機会をいただきました。これまでは、常に経験豊かな先輩方が目の前におり、その背中をずっと見させていただきました。その経験豊かな先輩方は多数いなくなってしまいましたが、明るい豊かな社会へ向けた運動への意欲が失われるわけではありません。そして、われわれの行う運動は一過性のもので終わるのではなく、未来への起点とならなければなりません。そのためにも、多数の素晴らしき模範から学び得た繋ぐべきものはしっかりと次代へ繋ぎ、全力をもってこの会を牽引していくことを宣言し、所信とさせていただきます。